強制退去寸前でも住まいは見つかる|生活保護受給中の30代男性がグループホームで再出発した居住支援の実例の画像

強制退去寸前でも住まいは見つかる|生活保護受給中の30代男性がグループホームで再出発した居住支援の実例

居住支援実例

【LinkBB居住支援実例シリーズ Vol.1】
LinkBBでは、住宅確保要配慮者(高齢者、障害のある方、生活保護受給者など)の住まい探しを支援する中で、さまざまなご相談をお受けしています。
本シリーズでは、ご本人の了承を得たうえで、一部内容を変更しながら、実際の支援事例をご紹介します。
同じような悩みを抱える方やご家族に、「こんな選択肢もある」と知っていただくことを目的としています。
居住支援では、「どの物件が空いているか」よりも先に、「その方が利用できる制度や支援を正しく把握すること」が重要になるケースがあります。
今回の事例も、丁寧なヒアリングが新たな住まいにつながった一例でした。
「家賃を滞納してしまい、このままでは退去しなければならない。」
そんな状況になったとき、多くの方は「もう住む場所はない」と感じてしまいます。
しかし実際には、その人の状況によって利用できる制度や住まいの選択肢がある場合があります。
今回は、LinkBBへ実際に寄せられた相談事例をご紹介します。

強制退去寸前でLinkBBへ相談した30代男性の実例

※本記事は、ご本人の了承を得たうえで、個人が特定されないよう一部内容を変更して掲載しています。


「今月中に部屋を出なければならないんです」

LinkBBに一本の電話が入ったのは土曜日でした。

切迫した様子で話す30代男性は、住まいを失う目前に立たされていました。

「どうしてここまで追い込まれてしまったのか」

その経緯をお聞きすると、仕事による心身の不調から始まった出来事でした。



睡眠障害で退職し生活保護を受給するまで

ー人材派遣会社で心身のバランスを崩すー
人材派遣会社で働き続けた結果、心身のバランスを崩してしまった。
男性は30代。
人材派遣会社で勤務していました。
仕事は忙しく、精神的な負担も大きかったといいます。
最初は「少し疲れているだけ」と思っていたそうですが、次第に眠れない日が続くようになりました。
眠ってもすぐに目が覚める。
朝まで眠れない。
仕事中も集中できない。
そんな状態が続き、病院を受診したところ、医師からは
「まずは仕事を休んでください」
と勧められました。
休職して療養に専念しましたが、体調は思うように回復せず、そのまま退職することになりました。


ー生活保護を受給しながら社会復帰を目指すー
退職後、収入は途絶えました。
貯金を切り崩しながら生活していましたが、やがて限界を迎えます。
行政へ相談し、生活保護を受給することになりました。
しかし、生活保護を受給したからといって、すべての問題が解決するわけではありません。
「社会復帰を目指したい」
「もう一度働きたい」
そんな思いから、市内の家賃約7万円の賃貸住宅で生活を続けていました。

家賃滞納から強制退去へ

ー家賃滞納が続き退去通知を受けるー

ところが、生活が安定する前に家賃の支払いが難しくなり、2か月分の家賃を滞納してしまいます。

その後、退去を求める通知が届きました。




ー「住む場所がなくなる」という現実ー

さらに法的な手続きが進み、住まいを失うことが現実となってしまいました。

行政へ相談しても住まいが見つからなかった

ー行政でもすぐに住まいを紹介できないー
行政へ相談しても住まいが見つからない。
退去期限は迫っていました。
「このままでは住む場所がなくなる」
焦った男性は行政へ相談しました。
しかし、その時点ですぐに紹介できる住まいはありませんでした。
もちろん、行政もできる限り支援を行っています。
ただ、タイミングや地域、空室状況によっては、すぐに住まいが見つからないケースもあります。
時間だけが過ぎていきます。


ー土曜日につながったのはLinkBBだった ー
土曜日。
行政窓口も閉まっていました。
男性はスマートフォンで居住支援を行う団体を必死に検索し、片っ端から電話をかけました。
しかし、電話がつながったのはわずか2件。
そのうちの1件がLinkBBでした。
「もう時間がありません」
その一言から、今回の支援が始まりました。

LinkBBのヒアリングで見えてきた「本当の選択肢」

  • ーまず確認したのは物件ではなく生活状況ー
  • 理想の賃貸住宅はすぐには見つからないという現実。
  • LinkBBでは、住まいを探す前に、現在の状況を丁寧にヒアリングします。

  • 今回のヒアリングでは、
  • ・いつまで住めるのか
  • ・収入状況
  • ・生活保護の状況
  • ・精神科への通院歴
  • ・障害福祉サービスの利用状況
  • ・受給者証の有無
  • など、一つずつ確認しました。


  • ー通院状況と受給者証の有無を確認ー
  • その中で分かったのが、男性は精神科へ継続して通院しており、障害者手帳は取得していないものの、障害福祉サービスの受給者証をすでに保有していたことです。
  • 受給者証とは、障害福祉サービスを利用するために市区町村が交付する証明書です。
  • グループホーム(共同生活援助)を利用する際にも必要となるため、この受給者証を保有しているかどうかは、住まい探しを進めるうえで非常に重要な確認事項となります。
  • 障害者手帳を持っていない方でも、医師の診断や自治体の審査を経て受給者証が交付される場合があり、その場合はグループホームなどの障害福祉サービスを利用できる可能性があります。
  • つまり、この男性は、すでにグループホームを利用できる条件を満たしていたのです。
  • もし通院状況や福祉サービスの利用状況、受給者証の有無を十分に確認せず、「賃貸住宅を探しましょう」とだけ進めていたら、この選択肢にたどり着けなかった可能性もありました。
  • だからこそ、LinkBBでは物件探しを始める前に、制度の利用状況まで丁寧に確認することを大切にしています。
  • そのうえで、
  • 「今の状況で最も安心して生活を立て直せる住まい」
  • としてグループホームをご提案しました。
  • 男性は、
  • 「グループホームという選択肢があるなんて知りませんでした」
  • と驚かれていました。

グループホームという選択で生活を立て直すことに

住まいだけでなく、生活面の相談や見守りも受けられることをご説明し、実際にグループホームを見学しました。

支援員が常駐し、困ったときには相談できる環境を見て、

「ここなら生活を立て直せそうです。」

そう話され、その場で入居を決断されました。



ー「本当にありがとうございます」という言葉が忘れられないー

無事に入居が決まり、住まいを失うことは避けられました。

その後、男性からいただいた言葉があります。

「本当にありがとうございます」

「何かお礼がしたいくらいです」

「こんなに親身になってくれるとは思いませんでした」

LinkBBでは、多くのご相談をいただきます。

ですが、この言葉をいただくたびに、住まいを支える仕事の大切さを改めて実感します。

住まいは、生活を立て直すための土台です。

安心して眠れる場所があるからこそ、次の一歩を踏み出すことができます。

今回の支援を通して改めて感じたのは、住まい探しは「空いている部屋を探すこと」だけではないということです。

その方が利用できる制度を整理し、今置かれている状況を正しく把握し、その人に合った住まいを一緒に考える。

これが居住支援法人の大切な役割だと、LinkBBは考えています。



LinkBBだからこそ見つけられた選択肢


今回のケースでは、一般賃貸住宅だけを探していたら、退去期限までに住まいを確保することは難しかったかもしれません。

一方で、現在利用している福祉制度や通院状況まで丁寧に確認したことで、グループホームという新たな選択肢をご提案することができました。

居住支援では、「空いている物件」を探すことだけが仕事ではありません。

制度を理解し、その方にとって最適な住まいを一緒に考えること。

それがLinkBBの居住支援です。



よくある質問(FAQ)


Q1. 障害者手帳がなくてもグループホームへ入居できますか?
必ずしも障害者手帳が必要というわけではありません。
精神科などの医療機関で診断を受け、障害福祉サービスの対象となる場合には、受給者証を取得することでグループホームを利用できるケースがあります。
一方で、症状や自治体の判断によって利用条件は異なるため、まずは現在の状況を確認することが大切です。

Q2. 生活保護を受給していてもグループホームへ入居できますか?
はい、可能です。
生活保護受給者がグループホームへ入居する事例は少なくありません。
ただし、空室状況や地域、受給者証の有無などによって利用までの流れは異なるため、事前の相談をおすすめします。

Q3. 家賃を滞納して強制退去になりそうでも相談できますか?
もちろんです。
退去期限が迫っている場合でも、状況によってはグループホームや一般賃貸住宅など複数の選択肢があります。
時間が経つほど選択肢は少なくなるため、できるだけ早めに相談することが大切です。

Q4. 居住支援法人ではどのような相談ができますか?
住まい探しだけではありません。
生活保護受給中の住まい探しや、高齢者・障害のある方の入居相談、グループホームの紹介、行政や福祉機関との連携など、住宅確保要配慮者一人ひとりの状況に応じた住まい探しを支援しています。

Q5. LinkBBへ相談すると費用はかかりますか?
相談内容によって異なりますが、まずは現在の状況をお聞きしたうえで、利用できる制度や住まいの選択肢をご案内しています。
「どこへ相談すればいいか分からない」という段階でも、お気軽にご相談ください。

まとめ


住まい探しは一人で抱え込まなくても大丈夫。
今回のケースでは、一般賃貸住宅だけを探していたら、退去期限までに住まいを確保できなかった可能性もありました。
一方で、状況に応じてグループホームという選択肢を知ったことで、新しい生活を始めることができました。
住宅確保要配慮者の方には、一人ひとり異なる事情があります。
生活保護を受給している方。
精神科へ通院している方。
家賃滞納歴がある方。
保証人がいない方。
それぞれに適した支援制度や住まいがあります。
「どこに相談すればいいか分からない」
「退去期限が迫っている」
「生活を立て直したい。」
そのようなお悩みがありましたら、一人で悩まず、まずはご相談ください。
住まいはゴールではなく、新しい生活を始めるためのスタートラインです。
今回ご紹介した男性のように、「もう住む場所がない」と感じる状況でも、利用できる制度や支援によって新たな道が開けることがあります。
「もう無理かもしれない」と諦める前に、まずは現在の状況をお聞かせください。

LinkBBは、住宅確保要配慮者一人ひとりの状況を丁寧に整理し、その方に合った住まいをご提案しています。

住まい探しだけでなく、新しい生活への第一歩を一緒に考え、一人ひとりに寄り添った居住支援をこれからも続けていきます。

まずはお気軽にご相談ください。

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